一般的な貧血症状に加え、かゆみを伴う皮膚炎を引き起こすことがあります。単純に噛み口である患部がかゆいということもありますが、ノミに対するアレルギー反応が原因となることが多くあります。 以下では、猫に貧血をもたらす疾患やその原因について詳しく紹介します。, ■原因: ■症状: さらには、血液中の赤血球の量が同じでも、血液中の水分量によって、赤血球の濃度は増減します。たとえば、下痢・嘔吐・熱中症などで脱水が起こっていると、赤血球の濃度は高くなります。一方、治療で輸液を点滴した場合、血液中の水分量が多くなるので、赤血球の濃度は低くなり、貧血となります。, 猫でもやはり、赤血球の数や濃度が減少すると貧血になります。栄養不足や生理出血など人間と共通する面もありますが、中には猫特有の理由を原因とする貧血もあります。 軽度であれば、ノミの駆虫薬で1000~2000円ほどかかります。 臨床上に加え、体表のノミの検出、ノミ糞の検出によってなされます。検出方法は、体表をノミとりクシによって丁寧に検査します。 診断は、腎臓病の有無と、赤血球が産生されているのかどうかを顕微鏡で形態的に評価することでなされます。 ■症状: Copyright © 北海道大学動物医療センター All Rights Reserved. 末梢血では重度の貧血を呈しているにもかかわらず、骨髄中の赤芽球系細胞(赤血球の親)はむしろ多いのが典型的。. ■診察・治療: 猫って貧血になるの?と疑問に思われている方もいるかもしれません。猫にも貧血はあります。貧血には、重大な病気が隠されている場合もあるので注意が必要です。今回は貧血になる原因や症状などを紹介します。 治療法は、ノミの駆虫薬を使います。多頭飼育の場合は、全員一緒に駆虫しましょう。また、室内飼育においては、室内環境の清浄化が重要です。掃除機を念入りにかけるだけでも、治療効果は大きく異なります。皮膚の二次感染が発症している場合は、外用薬による消毒や抗真菌薬の投与も検討します。 ■治療費 再生性貧血は、 何らかの原因によって体の血液 の喪失量が血液が作られる量を 上回ることによって起こります。 血液中では新たに赤血球の産生が 行われている状態です。 主な原因は外傷や内蔵からの 出血や溶血性疾患などです。 これは、原因を治療し、血液の 喪失を止めることができれば 貧血は改善される状態です。 非再生性貧血は、 血液が作られる量自体が減少する ことにより、赤血球が足りなく なって起こります。 血液中では … 猫の貧血を引き起こす疾患に、どのようなものがあるか知っていますか。猫の貧血は、栄養不足や外傷といった人間にもいえるものだけでなく、寄生虫や感染症、中毒、さらには遺伝性のものまで、その内容は多岐にわたります。中には重篤化すると輸血が必要になる疾患もありますので、注意が必要です。ここでは、猫の貧血をもたらす疾患とその原因、診断、治療法をご紹介します。, 貧血は、日本人女性の約6割がなっているともいわれる、とても身近な疾患です。これは、血液中に含まれる「赤血球」の数や濃度が減少することで起こります。 ヒト(特に女性)は鉄分不足が原因で貧血になることが多いですが、犬や猫が鉄欠乏になることは珍しいので、鉄分の補給をしても貧血が治ることはほとんどありません。したがって血液内科では、貧血の原因を明らかにするため全身を調べることが多く、必要に応じて血液の工場である骨髄の 血液検査の値は、処置によって変化しますので、貧血の治療前にも確認が必要になります。再生性貧血は、非再生性貧血に比べて急性に起こるので、より積極的に治療が必要になります。容態が安定して、再生性貧血と診断されれば、特異的な治療を開始しましょう。 失血性貧血 . ■治療費 エリスロポエチン剤は高価な薬です。1回2000~8000円ほどかかります。 地域猫、外猫では当たり前のようにノミが寄生しています。では、室内飼育をしていれば安全でしょうか。実は、室内で飼育している猫でも、ノミが寄生することがあります。室内は年間を通して暖かいため、冬でもノミは活発に活動できます。室内でも冬でも、油断はできません。 輸血が必要なくらい重症であれば、費用は10万円を超えることもあります。 小動物臨床血液研究会は、1993年に小動物臨床研究会(現動物臨床医学会)の分科会として発足しました。本研究会の目的は日本の小動物血液学分野の発展・普及に貢献し、その結果としてペットオーナーの幸せ、満足につながることです。より多くの獣医師に血液学に対する興味と知識を持っていただき、症例を集積する場としてこの研究会を発足させました。会を重ねるごとに内容は充実し、症例報告のレベルも高度になってきています。現在年2回の研究会を、大阪の動物臨床医学会年次大会と東京の獣医内科学アカデミー総会の中で開催しており、さらに10月には毎年岡山で臨時セミナーを開催しております。, 乳酸脱水素酵素(LDH)は体内の多くの臓器・組織に存在し、多くの疾患においてその活性値は上昇しますが、臓器特異性に乏しく他の臨床検査や酵素活性から障害臓器を特定する必要があります。LDHは5種類のオアイソザイムに分けられ、それらのアイソザイムの分布パターンは臓器により異なり、したがって障害された臓器によってLDHアイソザイムパターンに違いが認められます。, 例えば、心筋障害や溶血性疾患では分画1,2(1>2)が、肝臓障害では分画4,5(4<5)が、リンパ腫や白血病では2,3が優位なパターンを示すことが人では明らかとなっています。犬や猫でも溶血性疾患では分画1,2が優位なアイソザイムパターンを示し、血小板の破壊による血小板減少(ITPやDIC)では分画2,3,4(2<3>4)が優位な異常なパターンをとり、他の病気では正常パターンをとります。したがって、LDHアイソザイムは、原因が特定できない貧血の鑑別診断や血小板減少の原因の内破壊によるものと産性の低下によるものの区別、さらにリンパ腫の病期分類に有用です。, 血清中の鉄はトランスフェリンと結合して存在しており、正常では血清中のトランスフェリンは約30%だけが鉄と結合しています。 これが血清鉄であり、残りの鉄と結合できる予備力を不飽和鉄結合能(UIBC)と言います。 この血清鉄とUIBCを合せた鉄と結合できる能力を総鉄結合能(TIBC)と言います。 また、血清鉄とTIBCの比率をトランスフェリン飽和度(正常では約30%)と呼びます。 これら血清鉄、TIBC、UIBC、トランスフェリン飽和度は非再生性貧血の鑑別に非常に有用でありますが獣医臨床ではあまり一般的に用いられていません。 非再生性貧血を示す病態の内、血清鉄が低下するのは鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血 (anemia of chronic disease;ACD) だけです。, ACDは悪性腫瘍や慢性感染症、慢性炎症に伴った貧血ともいわれます。 その他の非再生性貧血を示す病態ではすべて血清鉄は増加します。 鉄欠乏性貧血ではTIBCの上昇が人ではみられます。 しかし犬では上昇しないことが知られており、猫では少ないデータですが人と同様に上昇すると言われています。 ACDのカテゴリーに含まれる貧血ではTIBCは低下します。 したがって鉄欠乏性貧血とACDはTIBCによって鑑別が可能になります。 非再生性貧血の血清鉄、TIBC、UIBC、トランスフェリン飽和度(Tf-sat)、貯蔵鉄を表に示しました。 非再生性貧血が認められた場合、まず血清鉄とTIBCそしてトランスフェリン飽和度を調べて鉄欠乏性貧血とACDを除外してから、次のステップに進むのが正しい検査手順です。, 貧血は大きく分けて再生性貧血と非再生性貧血に分類されます。前者の原因には溶血性貧血と急性出血、分布異常があり、後者の原因は骨髄の赤芽球の減少によるものと赤芽球の成熟障害により成熟過程で壊れてしまう、いわゆる無効造血によるものがあります。無効造血によるものはさらに細胞質の成熟障害によるもの、すなわちヘモグロビン合成障害によるものと核の成熟障害によるものに別けられます。貧血の診断手順としてはまず網赤血球数により再生性か非再生性かに分類します。, 網赤血球は多染性赤血球と同じなのでこれにより評価してもさしつかえありません。犬の網赤血球は1種類ですが、猫の網赤血球は2種類(点状型、凝集型)あるいは3種類(点状型、斑状型、凝集型)に分類されます。点状型や斑状型は急性失血後10-20日目にピークとなり、その後4週間循環血液中に存在するため赤血球のその時点での再生の指標としての価値は低く、一方凝集型は急性失血後4-7日でピークとなるため、再生の指標として有効で猫の多染性赤血球はこれに相当します。網赤血球の評価は相対的評価(修正網赤血球%)、絶対的評価(実数)、網赤血球指数(RPI)のいずれかにより行います。再生性貧血は修正網赤血球が1%以上、網赤血球が60,000/μl以上、RPIが2以上のいずれかの所見により診断されます。修正網赤血球(%)=網赤血球(%)×PCV(%)/45%(猫35%), 再生性貧血と診断された場合は溶血、 急性出血、 脾機能亢進が疑われます。 溶血性貧血のうち,免疫介在性, ハインツ小体性, ヘモバルトネラ症, バベシア症などが比較的よく遭遇する疾患です。, などが共通の所見として見られます。その他、発熱、黄疸、血色素血(尿)症などもよく認められる所見です。, 各種溶血性貧血の鑑別診断は、赤血球の形態学的観察により行います。球状赤血球は免疫介在性溶血性貧血,破砕赤血球は細血管障害性溶血性貧血,有棘赤血球は肝障害時のspur cell anemiaの特徴です。赤血球の内部構造によりバベシアやヘモバルトネラ, ハインツ小体を鑑別します。 直接クームス試験はヘモバルトネラ症やハインツ小体性貧血, バベシア症でも陽性になることがあるので免疫介在性溶血性貧血の特異的検査とはなりません。, 再生不良性貧血は多能性造血幹細胞の量的ないし質的欠陥によって骨髄ならびに末梢血中の赤血球系、 顆粒球・単球系、 血小板系の造血3系統の未成熟細胞ならびに成熟細胞が減少した状態をいい、末梢血の汎血球減少症と骨髄の低形成を特徴とする疾患です。続発性のものには薬剤、 放射線、感染、ホルモンによるものなどがあります。特発性再生不良性貧血の発生機序には免疫学的機構が関与していると考えられています。, 臨床所見は貧血による運動不耐性、 沈鬱。血小板減少による出血傾向(出血斑)。白血球減少による発熱などが認められます。 末梢血は正球性正色素性非再生性貧血、 好中球減少症、 血小板減少症すなわち汎血球減少症を認める、通常骨髄は著しい低形成を示し、脂肪組織が大部分を占め、3系統の細胞ともに減少しますが特に巨核球はほとんど消失しているのが特徴です。 芽球の増加や異型細胞の浸潤、 形態学的異常は見られません。また、相対的なリンパ球、 プラズマ細胞の増加が認められます。 特発性の治療は免疫抑制療法とサイトカイン療法が中心に行われます。, 岡山県赤磐市河本357-1 顕微鏡下で赤血球に感染体を検出する、血液を遺伝子検査に出すなどがあります。 ■治療費 マイコプラズマという微生物が、猫の赤血球の表面に感染することで発症します。マイコプラズマが付着した赤血球は、付着による障害もしくは免疫反応で赤血球が破壊されることで貧血がおこります。 ■症状: 一般的な貧血症状に加え、発熱、脱水、体重減少、黄疸が認められます。 一般的な貧血症状に加え、血色尿がみられる場合があります。 ヘモグロビンは、ヘムとグロブリンからなり、ヘムは鉄、グロブリンはタンパク質からできています。そのため、からだの鉄やタンパク質の量が枯渇すると、正常な赤血球を生産できなくなり、貧血を起こします。 ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠損する疾患です。ピルビン酸キナーゼが欠損すると、赤血球におけるエネルギー生成が障害され、赤血球の機能障害が起こり、貧血となります。 ?今回は、愛猫と触れ合ううえで「やってはいけないスキンシップ3つ」を紹介します。 ①スキンシップは猫が甘えたいタイミングで!猫は、人の思い通りにはなりません。飼い主さんが愛猫と触れ合いたいときでも、猫の気分が乗らなければうまくいかないのです。猫が「甘えたい」「なでてほしい」という気分でそばに来たタイミングで、やさしく, 猫が飼い主さんにおしりを向けて座ってくることがあると思います。このときの猫の心理…気になりませんか?今回は、猫が飼い主さんにおしりを向けて座るときの気持ちについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。猫が飼い主さんにおしりを向けて座るときの心理ねこのきもち投稿写真ギャラリーーー猫が飼い主さんにおしりを向けて座るときの心理について教えてください。ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師): 「飼い主さんと離れて遠くでおしりを向けているときには、嫌だな、そっとしておいてほしいな、ひとりにしてお, まいにちのねこのきもちアプリ投稿写真より猫がウンチをしたあとに、大きな声で鳴くことってありますよね。これは「猫あるある」のひとつ!ウンチのあとに鳴くんだから、「早く片付けてほしいという愛猫の気持ちでしょ?」と思っているベテラン飼い主さんもいるかもしれませんが……ちょっと違うんです。猫の本音に迫ってみましょう! ウンチのあとに大きな声で「ニャー」と鳴くワケは?じつはこのとき、猫は「ママ〜! ボクのお尻を舐めて〜!」と子猫気分になっているのだとか。子猫は排泄後に「ニャーニャー」と鳴いて、それを聞いた母猫が子, 仕事をしていて日中は外に出ている人の場合、愛猫とスキンシップをする時間がなかなかとれないですよね。そのとき、猫はどんな気持ちなのでしょうか?この記事では、スキンシップ不足が猫にもたらす影響について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。飼い主さんとのスキンシップが不足している猫が見せるサインねこのきもち投稿写真ギャラリーーー飼い主さんとのスキンシップが足りないと、猫は寂しいと思うものなのでしょうか?ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師): 「そうですね。猫ひとり、人ひとりで暮らしている場, 『ねこのきもち』は、飼い主さんの“愛猫ともっと仲良くなりたい”にこたえる猫のこと総合雑誌です。. 診断は、血液を用いた遺伝子検査などでなされます。 治療法については、脾臓を摘出することで、貧血が改善したという報告もありますが、現在、基本的には有力な治療法は見つかっていません。4才くらいで亡くなてしまうことの多い、難しい疾患です。 猫に多い疾患として最初にあがるのは、腎臓病です。実はこの腎臓病が、貧血を引き起こす一因となります。腎臓は、骨髄での造血を促すホルモンであるエリスロポエチンを産生しています。腎臓病になると、このエリスロポエチンの産生能力が低下し、貧血を引き起こします。 それに加え、腎臓病の治療で、腎臓食、投薬、点滴通院などで、週に1万円ほどかかるでしょう。, ■原因: 治療法は、抗生剤を用います。また、免疫反応による赤血球の破壊もあるため、重症例ではステロイドや輸血も検討します。ノミやマダニの寄生が認められたら、これらの駆虫もおこないます。 ■症状: 原因物質の摂取が疑われた場合、顕微鏡で赤血球上のハインツ小体を検出し、診断します。ただし、ハインツ小体が検出されなかったとしても、数日後に貧血を起こすことがあるため、該当物質の摂取が疑われた場合は、抗酸化剤の投与などの治療を開始します。 早期診断、早期治療ができれば、予後は良好です。 犬と同じく、猫もタマネギを摂取すると貧血を起こすことがあります。タマネギなどの赤血球に酸化障害をもたらす物質を摂取すると、赤血球に影響がおよびハインツ小体という構造が形成されます。すると、赤血球は破壊されやすくなり、貧血が起こります。 非再生性免疫介在性貧血(non-regenerative immune mediated anemia:以下NRIMA)は多染性赤血球以前の赤芽球系細胞成熟ステージにおける免疫学的破壊に関する疾患で、末梢血では非再生性貧血を呈する血液疾患です。免疫介在性血液疾患に対する治療は、副腎皮質ステロイド剤を始めとする各種免疫抑 … 赤血球の主なはたらきは、肺で得た酸素を全身に届けることです。酸素は赤血球の主要成分であるヘモグロビンと結合します。つまり、酸素を伴った赤血球が血管内を流れることで、体の隅々まで酸素が供給されるという仕組みです。 一般的な貧血症状が認められます。 TEL : 086-955-1543 FAX : 086-955-9210. ■診断・治療: 腎臓は再生能力がない臓器であるため、一度落ちてしまった機能は回復しません。そこで、エリスロポエチン剤を注射して治療することになります。しかし、治療反応は次第に悪くなっていくことが多く、そうなった場合には予後不良となります。 溶血性貧血(ヘモバルトネラ以外) 免疫介在性溶血性貧血は多飲多尿、腫瘍が原因の場合と不明の場合がある。 治療はヘモバルトネラと同じ。黄疸が出た場合は危険。網赤血球は増加する。 非再生性溶血性貧血. この疾患には好発品種があり、アビシニアン、ソマリ、メインクーン、ノルウェージャンフォレスト、シンガプーラ、サバンナ、サイペリアン、ベンガル、エジプシャン・マウ、ラ・パーマなどが報告されています。 貧血が起こっても軽度であることが多いため、成猫になるまで症状がでないことも多くあります。 輸血や、感染症患者の特別入院管理などの費用がかかる病院であれば、10万円を超えるかもしれません。 ■診断・治療: 輸血、手術などによってまちまちです。手術をすれば、10万円ほどかかることもあります。, ■原因: 血液中に含まれる赤血球、白血球、血小板の異常を担当するのが血液内科です。受診するきっかけとして一番多いのは貧血です。貧血になると、口腔粘膜や舌の色が白っぽくなり、元気や食欲が落ちてしまいます。ヒト(特に女性)は鉄分不足が原因で貧血になることが多いですが、犬や猫が鉄欠乏になることは珍しいので、鉄分の補給をしても貧血が治ることはほとんどありません。したがって血液内科では、貧血の原因を明らかにするため全身を調べることが多く、必要に応じて血液の工場である骨髄の中身を確認することもあります。, 貧血の次に多い来院理由として、血小板減少症が挙げられます。血小板は止血に関わる血液成分ですので、極端に少なくなると皮下や粘膜から自然に出血してしまいます。ぶつけたりしていないのに皮膚に出血斑ができてしまったり、歯ぐきの出血、鼻血が観察された場合には、血液内科の受診をご検討ください。, 血液塗抹標本を用いて赤血球、白血球、血小板の形態を観察します。注意深く観察すると、それぞれの細胞の形態異常が見つかることがあり、時にはその異常所見が病気を診断するヒントになる可能性があります。, 赤血球膜の酸化傷害を示唆する所見であり、その原因としてニンニクの誤食が考えられた。, 赤血球、白血球、血小板の数は、他の病気に関連して増減することがあります。血液検査で異常が見つかった場合、「実は内蔵の病気が原因であった」という例も少なくありません。したがって最初から血液の病気だと決めつけずに、レントゲン検査や超音波検査などの画像診断を用いて病気が隠れていないか詳しく確認することが重要です。, 小腸(矢頭)に隣接して腫瘤が形成されており、慢性的な消化管出血が起きていたために貧血が進行していた。, 前述の通り、骨髄は「血液の細胞を作る工場」の役割を果たしています。血液の細胞が減ってしまう原因の1つに骨髄での造血障害がありますので、その可能性が高い場合には骨髄検査の適応になります。骨髄検査の実施には麻酔が必要となるため、当院では検査の必要性を十分検討した後に実施するかを決めるようにしています。検査についてご不明な点がございましたら、遠慮なく担当医にご質問ください。, 当院には、原因不明の非再生性貧血を呈する犬が多く来院します。患者さんの多くに、以下の所見が認められます。, やや大型の赤芽球(矢印)は多数認められるが、それよりも分化段階の進んだ小型の赤芽球(矢頭)が極端に少ない。, 図7はNRIMAに罹患したミニチュア・ダックスフンドの骨髄の写真です。骨髄中には多くの赤芽球系細胞が観察されますが、赤芽球の分布を詳しく見てみると、「大型で未熟な赤芽球>小型の成熟した赤芽球」であることが分かります。途中まではたくさん作られている赤芽球が、特定のステージ以降に分化・成熟しないようにも見えます。, この病気にかかってしまった犬の中には、免疫抑制療法によって貧血が改善する患者もいます。したがってこの病気は、「骨髄中の赤芽球系細胞に対す自己免疫反応」ではないかと考えられてきました。しかし免疫抑制療法に全く反応を示さない患者もいるため、現在までのところ病態が解明されているとは言えません。, 当院では、これまで蓄積した症例情報をもとに、飼い主様に正確な情報を提供し、よく話し合いながら治療方針を決めるよう心がけています。また今後も症例情報を蓄積し、治療成績の向上ならびに病態解明を目指して努力しています。. ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091003号)です。. 貧血は、日本人女性の約6割がなっているともいわれる、とても身近な疾患です。これは、血液中に含まれる「赤血球」の数や濃度が減少することで起こります。 赤血球の主なはたらきは、肺で得た酸素を全身に届けることです。酸素は赤血球の主要成分であるヘモグロビンと結合します。つまり、酸素を伴った赤血球が血管内を流れることで、体の隅々まで酸素が供給されるという仕組みです。 ヘモグロビンは、ヘムとグロブリン … 赤血球はからだの中で絶えず作られ、絶えず破壊されています。血中の赤血球の数のバランスが崩れると、貧血を引き起こします。 遺伝的な疾患であるため、生後2〜3ヶ月から慢性的な貧血が起こります。 ■治療費 例えば、赤血球が生産される場所である骨髄の機能が抑制されると、生産量が破壊量を下回り、貧血になります(非再生性貧血)。 この疾患は、回復後も体内に細菌が残り、あらたな感染源となる恐れがある点に注意が必要です。感染経路としては、猫同士のケンカ、ノミによる吸血などが考えられています。 人間ではまず考えられませんが、猫にとっては身近な原因のひとつです。吸血寄生虫であるノミによって貧血が起こります。 ■診察・治療: 血液を吸われたからと言って、あんなに小さなノミが原因で貧血に陥るというのは、にわかには信じられないかもしれません。しかし、同じ吸血する虫である蚊とは違い、ノミは寄生してから短時間で大繁殖する能力があるため、放っておくと一度で大量に寄生してしまいます。寄生したメスのノミは1日に数十個の卵を産み、その卵が孵化すると、3週間ほどで成虫となりあたらしい卵を産卵します。ノミはこうしてねずみ算式に増えていくのです。